腰痛ときの湿布の貼り方
2018年10月19日
腰痛グッズ
痛みには湿布。気休めといわれようと放せないという人は多いですね。長く日常的にお付き合いする湿布ですから、貼り方についての小さな疑問をここで一挙に解決できればと思います。
目次
一日中、貼っておいてもいいもの?
湿布は、かぶれないようにと考えて半日の12時間貼って、半日は貼らないで肌を休ませるくらいがおすすめです。一回かぶれると何日もそこには貼れないですし、治るのに数週間かかることもあります。またひどくなれば皮膚がただれてはがれたり、膿んだりすることもあるので、かぶれにならないようにとにかく注意した方がいいです。
特に腰の部分など自分では見えないところは、かぶれていないかときどき他の人にチェックしてもらうことが必要です。
どうしてかぶれるのか?
かぶれの原因は、薬の成分というよりペタッとくっつけておくための糊の成分によることが多いです。ふだんから外に出ている部分であれば皮膚も強いですが、たとえば腰などふだんは隠れている部分は皮膚が強くないので、他の場所よりかぶれやすいということはあります。医者でもらうものと市販されているものと成分は同じ?
結論からいうと違います。医者の処方がない限り、薬成分は入れられないので、市販されているものは「医薬部外品」になり、メンソール系でスッとする感じがあるだけということになります。そういった意味では接骨院で出される湿布も医薬品ではありません。規則をきちんと守っている接骨院であれば、薬効成分のあるものを販売することはできないのです。
それでは市販のものがすべて医薬部外品かというと、そうでない場合もあります。登録の販売者がいたり、薬剤師がいたりすれば、医者で処方されるものと同じものが購入できます。
痛み止めの成分があるかないかはそういった専門の人に尋ねるのが一番ですが、一般的にはボルタレン、ロキソニン、イブプロフェロンなどという名前、もしくはそれに似た名前が入っていることが多いです。
強さについては、ステロイド系と非ステロイド系があって、ステロイド系の方が効果は高いです。が、その分副作用があります。このあたりも尋ねておくとよいです。
痛み止めの薬を飲むのと、湿布を貼るのとどちらが効果ある?
痛み止めの薬を飲むということは、口から入って、粘膜で消化されて、それが患部の方に行き渡って痛みが治まるという仕組みです。一方、医薬品レベルの湿布は、痛み止めの消炎鎮痛成分が皮膚から入っていくということです。湿布は経皮、つまり皮膚を経由して痛みのある患部に届けていくという理屈です。
湿布も病院で処方されたものであれば効果はありますが、皮膚を通じてどれだけ患部に行くのかということを考えると、飲み薬に比べれば弱くなります。
温湿布って熱くならないの?
温湿布というのは熱くなる、温かくなる湿布という意味ではなく、温かく感じる成分が入っている湿布という意味です。ですから正確には「温感湿布」です。熱くなる成分として唐辛子成分などが入っています。
もうひとつ冷湿布、正確には冷感湿布というものもあって、これは冷たく感じる成分としてメンソール成分が入っています。
冷湿布というのもあるけど、痛みによる使い分けはあるのか?
温湿布であっても冷湿布であっても、消炎鎮痛成分が入っているのであれば効能的には変わりません。ただどちらかといえば、温湿布であれば、運動不足や血流不足などによる痛みによく、冷湿布であれば、急性の痛みや激しい痛みなど炎症を鎮める必要があるときに使うとよいかもしれません。あと、もうひとつ剥がれやすさは違います。冷湿布はプニプニと柔らかくて剥がれやすいですが、温湿布ははがれにくい。ですから、関節などよく動くところには温湿布、包帯や皮膚用テープなどではがれにくくできるところであれば冷湿布でもよいといった使い分けもできます。
かぶれやすさも違います。温湿布は一般的にかぶれやすいといわれています。皮膚の弱い方であれば冷湿布の方がよく、動く場所であれば包帯でぐるぐる巻きにすることもできますが、包帯の成分でかぶれる方もいるので要注意です。
その他、貼り方に関する注意
貼る大きさは痛みの範囲に合わせるのが基本です。痛みの場所が変わる、痛いところが広がっていくといったときには広い範囲で、何枚も貼っていいでしょう。ただし長時間にならないようにですね。腰などの貼りにくい部分をひとりで貼らなければいけないときには、ひとつのアイデアとして、布団やクッションの上に貼りたい形で湿布を並べておき、そこに寝るといった方法があります。
半日貼るのであれば、動きが少なく剥がれる可能性の少ない寝ているときに貼る方がよいでしょう。
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