腰痛の体操でヘルニアは改善するか?

2018年11月20日 セルフケア

hukkinn-kitaeru

「この痛みはたぶんヘルニアが原因だ」、ということでヘルニアによる痛みを改善させる体操などのセルフケアを考えている方に、ヘルニアとは何かといったところから少し詳しくお伝えします。

というのは、腰痛の原因がヘルニアだったとしても、すべてのヘルニアが体操をしてよくなるわけではないからです。

そもそもヘルニアって?

ヘルニアというのは、もともとの言葉の意味は「脱出する」「出てくる」ということで、ヘルニアの正式名称は「腰椎椎間板ヘルニア」です。つまり、ヘルニアになっているというのは、腰椎の椎間板から何かが出てきて、神経を刺激するなどの問題を起こしているという意味になります。

出てくるものは何?

腰椎は、例えれば、円柱状の缶詰を5つ重ねたようなもので、その間にはクッションがあります。この缶詰はもちろん固い骨のことで、クッションというのが椎間板になります。この椎間板の中央部には髄核というゼリー状のものがあり、これが髄核です。髄核が出てくるとヘルニアといわれます。

なぜ出てくるの?

この髄核をチューブの内容物的なものにたとえると、そもそもチューブをぎゅっと押さなければ内容物も出てきません。わさびやからし、歯磨きなどをイメージしてみてください。内容物は、チューブをぎゅっと押すような行為があって初めて出てきます。

このぎゅっと押す行為は、人間の体でいうと、たとえば上からの重みが必要以上にかかっている状況です。この重みは自分の体重である場合もありますし、バーベル300キロを担いでトレーニングしたという場合もあります。そういった重みが上からの圧になり、押されてチューブの内容物が出てきやすくなります。

チューブの口のような穴があるわけではない

腰椎のクッション部分である椎間板は、たとえればドーナツ状で、その中のくりぬいた部分にゼリー状の髄核がつまっているイメージです。ドーナツ部分は本来ある程度の厚さがあるもので、髄核をきちんと囲い、守っています。

しかし本人の体重、特別な負荷のかかった運動、まちがった姿勢などによって一か所に負荷がかかり続けると弱くなってすり減っていきます。つまり、チューブの口のような穴がもともとあったのではなく、口のような穴はもともとなく、薄くなった箇所から出てきてしまうということです。

出かたにも程度がある

最終的には、内容物が押し出されて出すぎてしまったら、負荷がおさまっても、つまり体重が軽くなったり運動をやめたりしても、チューブの中に戻っていくことはありません。ずっと出たままなので神経を刺激します。それが重度のヘルニアということになります。

軽度のヘルニアであれば治る可能性あり

軽度のヘルニアであれば、体操などで痛みがなくなることはあり得ます。軽度とは、たとえればチューブから内容物は出てしまったがまだ出すぎてはいない状態です。ぎゅっと押さえたその力をなくせば、内容物はチューブの中に戻っていきます。

体操でヘルニアが治ったという方がいれば、その方は軽度だったといえます。重度で、もう出てしまったものが中には戻らない、分離してしまった場合は、手術などの外科的処置が必要です。

ヘルニアではない原因の場合もあるので注意

腰が痛いからヘルニアだと自己判断している方も多いようです。友だちでヘルニアになった人はすごい痛かったと言っていて、自分もよく似ているからこれはヘルニアだと判断することなどありがちです。今であればネットの記事から判断するということも多いでしょう。

しかし、腰痛に関してはヘルニア以外の原因も数多くあります。たとえば腰椎分離症やすべり症、腰部脊柱管狭窄症や腰椎捻挫などです。ヘルニアが引っ込むかもしれないから体操しようと安易に考えてはいけない種類のものもあるので注意してください。

コメント..

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメント
お名前 *
メールアドレス *

PAGE TOP